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アロマのボディスプレー作り。人間だけに安全、って成り立つのかな?香りを楽しみつつ考えてみた。

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朝の強い雨があがって、教室が終わる頃には梅雨の晴れ間も…。

6月の「グリーンバザール」開催『アロマの手あて教室』ではボディスプレー作りをしました。

〜アロマで作る、安心&安全なボディスプレー作り〜


店主の菅波さん、それから男性参加者を含めて、にぎやかに、和気あいあいとした雰囲気で始まりました。
香りのイメージを書き出すワークも、すらすらと…いい感じ。
本来それぞれが持っている感覚や感情が、言葉として紡がれ豊かに表現されていきます。


香りの感じ方は、自分のこころやからだの状態を知る手がかりにもなり、とても興味深いものです。

一つの精油の香りの中にある、いろいろな香り成分をキャッチできるときは、案外、心身の状態のバランスが良いときかもしれません。

特定の香りが気になるときは、自分がその香り成分の持つ作用を、より求めているときかもしれません。

続けて参加している方は、前回の心身の状態との違いに気づかれることもあります。

香りを通して、いろいろなことに考えや思いを馳せながら、おしゃべりしながらプログラムを進めています。



今回は、この時期に沢山店頭に並んでいる防虫グッズ、制汗・消臭スプレーなどの成分について取り上げました。

これが正しい在り方!〜ねばならぬ!

というよりも、日々の暮しや身体ケアに使う商品について、安全性や…そもそも必要?というところも含めて一緒に考えてみました。


たとえば

虫除け商品や殺虫剤には…


「人間には害がありません」

「人にやさしい〜」

「ワンプッシュで虫がいなくなります」

そんな言葉がキャッチフレーズとして書かれています。



たしかに人間に害があるのは困ります。

でも、人間に害がないなら、、、生態系や自然に影響を及ぼしても本当に問題はないのでしょうか?

生命循環のバランスが崩れて、特定の生物が大きな力を持ったりしない?

薬の効かない害虫や耐性菌が生まれる、化学物質過敏症…、その原因って、こうした薬剤の氾濫と関係ないのでしょうか?

生物への影響が…水、土、空気…自然、地球…の変化につながり、大きな災害をもたらすことはないのでしょうか?


つまり、「人間には害がありません」で…

結果的に、人間は生きられるのか???

ですね。




はてまた、

「しっかり汗を抑えます」

「臭いのもとをシャットアウト」

これも、よくあるフレーズだと思います。



汗は不要?

汗は必要だから出ています。


汗が出なくなったら、体温調節が出来なくなり、また不要な老廃物が体内に溜まってしまいます。



局所的に汗を抑えると

より他の身体部位からの汗は増え、老廃物も溜まり濃度が高くなり、臭いもきつくなっていきます。

消臭のために、皮膚に居る菌を殺すと

バランスをとっていた良い菌がいなくなって、逆に、悪い菌が繁殖してしまうことがあります。



エチケットだから…ってCMでも言ってるし…。

みんな使ってるし…。


特に考えずに、デオドラントスプレーを使っていたら、汗っかきになった感じ…、臭いがきつくなってきた…。
お肌にトラブルが…、とか、ありませんか?



アルミニウム化合物などを使用した、汗腺をふさぐ制汗スプレー。

殺菌剤を含むスプレー。

(汗腺に影響のある全身?脱毛?も、大丈夫かな?)


その成分には、発がん性や神経系、呼吸器系、皮膚への影響などが指摘されているものも多いです。特に、女性たちが脇の下にシューっとか、乳がんリスクを高める恐れもあり心配です。
肌に直接つけるものは、口から入って消化器官を経ることもなく、身体にダイレクトに吸収されるリスクもあります(経皮毒)。



そして


臭いっていけない?

何のために臭いがあるか。

安全に生きるため。


体調の具合を判断したり、食べ物であれば腐っているか、安全な場所であるか、を判断するための重要なポイント。

それを嗅ぎ分ける嗅覚は、人間の大切な本能の一つ。



…ということで。

そもそも、そのアイテムは必要か、というところも含めて。

店頭にならぶ商品のこと、折々に考えることを大切にしたいと思います。



なので。

アロマセラピーは、そういう商品や対処法の「 代わり」というよりも。



植物が

生命循環をささえ、自らも生き延びるために培ってきた知恵を見習い。

身につけているパワーを少し拝借する。



そんな考え方をベースに、私は、自然の一部である人間として…生きることについて…香りを楽しみながら、一緒に考えたり、役立てたり、その恵みを分かち合ったりしていけたらいいなあ、と思っています。


虫除けや、制汗・消臭にアロマが役立つのも…


植物自身が、自分の葉っぱを食べる虫を除けたい、

病気にならないようにしたい、

循環、代謝を良くして、元気に育ちたい、

と考え?そのための力を持っているからでしょう。



さらに、その植物の力は、生態系を壊さないバランスを備えている…優れたものだと思います。

だから、人間は、そのバランスのとれた、植物の力を活用させてもらえたら有り難い。

私は、そんなふうに考えています。



この夏も、アロマを活用して…ほどよく、虫を除け、汗や臭いをケアして、健康的にサバイバルしたいですね。




今回の教室は、夏至の日でした。

一年のうちで、陽の出ている時間が一番長い日です。
ゆっくりと一日を過ごすことのできる、豊かな一日。
各地でキャンドルナイトのイベントも行われているようですね。

カモミールとペパーミントのハーブティーを飲みながら…。夏至のひとときに。

ちょっとロマンティックな気分もいいかな…とパトリック・マクドネル作・谷川俊太郎訳『おくりものはナンニモナイ』を読ませてもらいました。

ナンニモナイ…は、実は、すべて必要な、大切なものは与えられていることの証かもしれません。

植物、自然…そして、この一日の時間、かけがえのない出逢いに感謝です。





おくりものはナンニモナイ
パトリック・マクドネル作 谷川俊太郎訳
あすなろ書房 2005年10月初版



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『アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!』和田文緒著
著者の和田文緒さんは農大で学んだ植物の専門家。植物の美しい写真が豊富。基礎から応用まで、しっかりした知識と活用法が学べて、末永く活用できる。科学者視点と豊かな感性がコラボして綴られた個々の精油の香りや作用の解説は、他の類似本にはない魅力。


『はじめての中医アロマセラピー』
『中医アロマセラピー家庭の医学書-大切な人を守るための30トリートメント』
アロマ&中医学の基礎知識を学び、さらに関連づけて活用へ。陰陽、五行、経絡、ツボ…。中医学の世界も深い。繰り返しページをめくりながら少しずつ理解・会得していく感じの本です。有藤文香著。

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Author:youko itou
人生、山あり、谷あり、迷い道あり…いろんな自分を生きてきました。アロマや絵本は、そんな私のよき道づれです。楽しいこと、好きなことを大事に。自分の経験をもとに、出来ることをして。心と身体の手あて。アロマ、ハーブ、コラージュ等と個別相談。「みどりのほんや」webshop。Bookshop Traveller 出店中。(アロマの手あて教室、みどりのほんや 主宰)

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