糸数慶子さんのお話を伺い、著書『 沖縄の風よ薫れ「平和ガイド」ひとすじの道 』を読んで
- 2016/07/30
- 21:00
7月23日、クレヨンハウスの「原発とエネルギー学ぶ朝の教室」にて、沖縄県選出の参議院議員、糸数慶子さんのお話「基地と安保、今、沖縄から」を聴くことが出来た。
彼女へのエールと、力をいただいた感謝をこめて、さらに学びたい思いの中で、ミズクレヨンハウスで著書『沖縄の風よ薫れ』を購入。サインもしていただいた。
糸数さんが書いてくれたサインには「心をこめて」とあった。
本当に、心をこめてのお話だった。
7月10日の参議院議員選挙日の晩、選挙結果を伝える速報をWebで検索しながら、なんとも、やりきれない重たい気持ちに圧倒されそうになる一方で、希望とあきらめない気持ちを保ちつつ、私は友人たちにメールを打っていた。糸数さんのお話を一緒に聴きにいきませんか?今の気持ちを分かち合いませんか?
当日は、私も入れて5人、大学の旧友やご縁のある女性たちが関東近辺から集まって、落合恵子さんの司会のもと糸数さんのお話を聴き、そのあと美味しいランチ&ケーキを楽しみながら、日々のことから、選挙、政治をめぐること、今の自分のこと…はじめての顔合わせの友人同士も打ち解けて、話は豊かに広がりエンパワメントし合える時間を過ごすことができた。
社会へのアプローチとして、ささやかだけど、はじめてだったけど、私は、こんなことをしてみたよ…とか。この本、すごく面白くてためになったとか。SNSの使い方とか。そんな話もざっくばらんに語り合った。
クレヨンハウス(東京・表参道)のオーガニックレストランは、この日も大にぎわいで、あっという間に列が出来ていた。
クレヨンハウスは…
1階はずっと居座りたくなるような絵本や児童書がところ狭しと並び、2階はかつて我が子たちも訪れた際に夢中になった魅力的なおもちゃが溢れるフロア、3階のミズクレヨンハウスには、私もこれまでの人生で、様々なターニングポイントや日々の折々に貴重な情報となり、大きな力を与えてくれた書籍、ナチュラルな雑貨が、さらにパワーアップして揃えられている。
私たちはテラス席のテーブルで、それほどに暑い日でもなく心地よくゆっくりとおしゃべりに花を咲かせた。その向こうには落合さんや糸数さん、澤地久枝さんの姿もあった。人生の先を行く女性たちの淡々と前進し続ける逞しさが、同じ空間の中でさわやかな風と共に、心に伝わってきて嬉しかった。
数日後、購入してきた糸数慶子著『沖縄の風よ薫れ「平和ガイド」ひとすじの道』を読んだ。
生の声として語られた、彼女の表情や声色が文字に重なり、綴られたことの重みはより増して感じられたかもしれない。本で読むこと、様々な情報メディアで知ることも良いけれど、実際に、目の前で、声を聴くことは大事な体験だ。
不勉強で沖縄について知らないことが多かったから、お話と本で、ずいぶんといろいろなことを学ばせてもらった。そして自分の知っている断片的な知識が、こんなふうに繋がりあっていたのか…と。様々な出来事が脈々と繋がり、積み重なり、影響し合った歴史の中にある今を感じた。
「命(ぬち)どぅ宝」の精神は、言葉には言い尽くせない、繰り返しの犠牲、痛みを、今も強要されている沖縄から、あらためて私たちに発信されているのではないだろうか。
誰かの命、健康や幸せを犠牲にすることによって成り立つ平和などないのだと痛感する。
今、生じている様々な問題は、結局、そういうことを表しているのではないだろうか。
いろいろな、心、身体、考えの人が居て、自然も含めて、いろいろなことがある。
そのいろいろなことがある中で、誰かを犠牲にしない、すべての命を宝とする社会の在り方を、あくまでも希求しなければ、どんな平和も(それを平和とは言わないのだろうけれど)やがて足元から崩れていくのだろう。
難しいことかもしれない、でも、求めていかないと始まらない。
本来の平和はありえない。
誰も犠牲にしない平和を希求したい。
平和バスガイドを創り、議員となり活躍する糸数さんは、一人の人として、女性として、沖縄で生まれ育った原点から何が出来るのか、それを常に自身に問いかけ、実行し続けている。無理は沢山していると思うけれど、自身をも犠牲にせず、自分を大事に、自分の人生を生き抜いているのが、とても素敵で、希望を感じる。


『沖縄の風よ 薫れ』糸数慶子著 高文研・発行
糸数さんの公式ホームページに、バスガイドから議員への半生を漫画で綴った「平和の風(かじ)」が掲載されいます。どんなふうに平和バスガイドは生まれたのか…。詳しくは、上記の著書で是非。

彼女へのエールと、力をいただいた感謝をこめて、さらに学びたい思いの中で、ミズクレヨンハウスで著書『沖縄の風よ薫れ』を購入。サインもしていただいた。
糸数さんが書いてくれたサインには「心をこめて」とあった。
本当に、心をこめてのお話だった。
7月10日の参議院議員選挙日の晩、選挙結果を伝える速報をWebで検索しながら、なんとも、やりきれない重たい気持ちに圧倒されそうになる一方で、希望とあきらめない気持ちを保ちつつ、私は友人たちにメールを打っていた。糸数さんのお話を一緒に聴きにいきませんか?今の気持ちを分かち合いませんか?
参議院議員、糸数慶子さんのお話は今に繋がる沖縄の歴史を遡りわかりやすく、愛に満ちて力強かった。終わって友人達とランチ&おしゃべり。声掛け合い一緒に参加するクレヨンハウス朝の教室もいいね。https://t.co/6M08MvgaB3 pic.twitter.com/5ISTgVi0ly
— アロマと絵本の宝箱 (@aromatoehon) July 23, 2016
当日は、私も入れて5人、大学の旧友やご縁のある女性たちが関東近辺から集まって、落合恵子さんの司会のもと糸数さんのお話を聴き、そのあと美味しいランチ&ケーキを楽しみながら、日々のことから、選挙、政治をめぐること、今の自分のこと…はじめての顔合わせの友人同士も打ち解けて、話は豊かに広がりエンパワメントし合える時間を過ごすことができた。
社会へのアプローチとして、ささやかだけど、はじめてだったけど、私は、こんなことをしてみたよ…とか。この本、すごく面白くてためになったとか。SNSの使い方とか。そんな話もざっくばらんに語り合った。
クレヨンハウス(東京・表参道)のオーガニックレストランは、この日も大にぎわいで、あっという間に列が出来ていた。
クレヨンハウスは…
1階はずっと居座りたくなるような絵本や児童書がところ狭しと並び、2階はかつて我が子たちも訪れた際に夢中になった魅力的なおもちゃが溢れるフロア、3階のミズクレヨンハウスには、私もこれまでの人生で、様々なターニングポイントや日々の折々に貴重な情報となり、大きな力を与えてくれた書籍、ナチュラルな雑貨が、さらにパワーアップして揃えられている。
私たちはテラス席のテーブルで、それほどに暑い日でもなく心地よくゆっくりとおしゃべりに花を咲かせた。その向こうには落合さんや糸数さん、澤地久枝さんの姿もあった。人生の先を行く女性たちの淡々と前進し続ける逞しさが、同じ空間の中でさわやかな風と共に、心に伝わってきて嬉しかった。
数日後、購入してきた糸数慶子著『沖縄の風よ薫れ「平和ガイド」ひとすじの道』を読んだ。
生の声として語られた、彼女の表情や声色が文字に重なり、綴られたことの重みはより増して感じられたかもしれない。本で読むこと、様々な情報メディアで知ることも良いけれど、実際に、目の前で、声を聴くことは大事な体験だ。
不勉強で沖縄について知らないことが多かったから、お話と本で、ずいぶんといろいろなことを学ばせてもらった。そして自分の知っている断片的な知識が、こんなふうに繋がりあっていたのか…と。様々な出来事が脈々と繋がり、積み重なり、影響し合った歴史の中にある今を感じた。
「命(ぬち)どぅ宝」の精神は、言葉には言い尽くせない、繰り返しの犠牲、痛みを、今も強要されている沖縄から、あらためて私たちに発信されているのではないだろうか。
誰かの命、健康や幸せを犠牲にすることによって成り立つ平和などないのだと痛感する。
今、生じている様々な問題は、結局、そういうことを表しているのではないだろうか。
いろいろな、心、身体、考えの人が居て、自然も含めて、いろいろなことがある。
そのいろいろなことがある中で、誰かを犠牲にしない、すべての命を宝とする社会の在り方を、あくまでも希求しなければ、どんな平和も(それを平和とは言わないのだろうけれど)やがて足元から崩れていくのだろう。
難しいことかもしれない、でも、求めていかないと始まらない。
本来の平和はありえない。
誰も犠牲にしない平和を希求したい。
平和バスガイドを創り、議員となり活躍する糸数さんは、一人の人として、女性として、沖縄で生まれ育った原点から何が出来るのか、それを常に自身に問いかけ、実行し続けている。無理は沢山していると思うけれど、自身をも犠牲にせず、自分を大事に、自分の人生を生き抜いているのが、とても素敵で、希望を感じる。
『沖縄の風よ 薫れ』糸数慶子著 高文研・発行
糸数さんの公式ホームページに、バスガイドから議員への半生を漫画で綴った「平和の風(かじ)」が掲載されいます。どんなふうに平和バスガイドは生まれたのか…。詳しくは、上記の著書で是非。

- 関連記事
-
- 糸数慶子さんのお話を伺い、著書『 沖縄の風よ薫れ「平和ガイド」ひとすじの道 』を読んで
- 小説『 れくいえむ 』郷静子著。戦争ってこういうこと。
- 『自然農という生き方 〜いのちの道をたんたんと』古くて新しい答え。
スポンサーサイト
「みどり」に繋がることをテーマに。
本は、古本、新刊本、バーゲンブック(BB)を取り扱っています。
●絵本 、小説、詩集。自然、社会。暮らし、手仕事、アート。こころ、からだ。
●多様性、当事者性を尊重する視点で選書。●季節の移ろいを感じられる本屋に。