冬がもうすこし続いてほしいと思わせる、すてきな冬の絵本『月夜のみみずく』
- 2016/02/19
- 08:00
月夜のみみずく
『月夜のみみずく』
ヨーレン作 ショーエンヘール絵 工藤直子訳 偕成社 1989年3月
コルデコット賞
朗読にも向いている絵本でしょう。
叙情詩のよう。
工藤直子さんの訳もひかっています。
雪の中を女の子とおとうさんが、みみずくに会いに出かける物語。
読みながら、思わず、目を凝らし、耳を澄まし、五感を研ぎすませたい、という気持ちになる。
素直で誠実な思いや豊かな感受性を表現する、女の子のこころの言葉が読む人のこころを同じ雪の森の中へ連れていってくれる。
自然の壮大さ、畏怖、神秘…と、人との交流。
それが暮らしの中にあることの魅力。
画もすばらしい、雪の森、月夜の美しさに加えて、クライマックスの 力強いみみずくの姿 に圧倒される。
こんな絵本に出会うと、冬がもっと続けばよいのにと思ったりする。
冬の絵本を、春本番…になる前にもっと読んでおこう。
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