
わたしは とべる (講談社の翻訳絵本)
以前から大好きな絵本として英語の原書(1797年リニューアル版)を持っていた。
タイトルは
「 I CAN FLY」(初版1951年)


まず今回翻訳版に出会って気づいたのは私の持っていた原書リニューアル版にはカットされているページがあったということ。
日本の翻訳版は全てのページも収められているようだ。
まだまだ素敵なページがあったのね…。
出会えて良かった。
『 わたしは とべる 』ルースクラウス著 マリーブレア絵 谷川俊太郎訳
講談社翻訳絵本 2005年今だったら、文・画・訳!優れたスペシャリストのコラボレーション!
といったキャッチコピーで出版されるのでは?
完成されている感がある。
『はなをくんくん』や
モーリス・センダックとのコンビで知られる女性の絵本作家
ルースクラウスの文章は、言葉が無駄なく、リズミカルで、
歌であり詩であり…といつも思う。
この絵本では
谷川俊太郎の名訳で、その味わいが日本語の自然な言い回しとして表現されている。
英語の原書と見比べると、おもしろい。
英語と日本語では、音が違うにもかかわらず、同じように韻が踏まれている。
シンプルな英語が、シンプルな日本語に置き換えられている。
言葉を身体と心で理解して、日本語としての文章をあらたに生み出している ような印象。
イラストレーターの
マリーブレアはディズニーのイラストや「イッツ・ア・スモールワールド」コンセプト・アートなどで知られる女性アーティスト。この絵本では可愛らしさと共に、細やかでナチュラルな感性が溢れている。
愛と勇気と希望 をもらう
絵本。
わたしは あぞぶ だれとでも
わたしは なれる なんにでも
それが わたしラストの原書文章は、
That's MY way.「わたし」は様々な人たち・自然…の繋がりの中で、おもしろく楽しく生きていくことができる。
「わたし」の可能性は広く豊かにひらいていく。 …
と信じていく。 なんだか、とっても自由!でいい感じ。
That's MY way. って言いながら、生きていきたいな。
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