自分で作れるよ!そんな気持ちをもらった絵本『もぐらとじどうしゃ』
- 2016/02/28
- 08:00
もぐらとじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)
『もぐらとじどうしゃ』
エドアルド・ペチシカ ぶん スデネック・ミレル え うちだりさこ やく
福音館書店 1969年5月 世界傑作絵本シリーズ・チェコの絵本
わたしは、小さい頃から『もぐらとじどうしゃ』が大好きだった。
このストーリーの中では、結局もぐらは自分で自動車を作ることができなくて、こわしやカルリクに壊された小さな自動車を工場で直してもらい素敵な自動車を持つことになる。
しかしわたしにとっては…自分で自動車が作れるよ!というメッセージのほうが強かったらしい。
子どもの頃、もぐらくんみたいに家の中のガラクタやらなにやらで何度か作成をこころみた。
もちろんわたしも自動車を作ることは出来なかったけど。
今でも、きっと自分で作れる、作り出せる!と思い込んでいることは多い。
あるものでなにかを生み出すのが好き。
お料理でもそう。
メニューに合わせて材料を買ってきて作るより、台所にあるもので。
旬のもので作るほうが得意かな。
まだまだ、作り出せないけど、作りたい!って思っているもの、こと、沢山。
あきらめがわるいのかもしれないけど。
希望 。持っていたい 。
絵本の中でもぐらがブリキ缶とかいろいろな材料を集めてくる場面に、すごくワクワクしていたな。
絵本って、どんなふうに読んでもいい。
その自由さがいい。
もちろん、ほかにもこの絵本で気に入っていることがある。
もぐらの喜怒哀楽。
もぐらの気持ちがシンプルに、もぐらの言葉で!わかりやすく伝えられているところ。
とくに最後のフレーズが好き。
「…つりがねそうさん、つりがねそうさん、ぼくのじどうしゃ すてきだろう?あしたのあさは、はやくおこしておくれね。また、ドライブにいくんだもの。じどうしゃくん おやすみ。」
ときどき、わたしは、自分の心の中で「つりがねそうさん、つりがねそうさん〜」とつぶやいてみることがある。
つぶやいてみることで自分の気持ちが表れてほっとする。
気持ちを言葉にするって、大切。
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