子どもの頃のわたしもに会いに行っていたのかな『としょかんライオン』の絵本
- 2016/03/09
- 08:00
まだまだ知らない素敵な本があるんだなあ、と思った。
…と書きながら、どこかで借りて読んだような気もしてきたが…


としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
『 としょかんライオン 』
ヌードセンミシェル 文 ホークスケビン 画 福本友美子 訳
岩崎書店 2007年4月 海外秀作絵本17(大型本)
今日の夕方、大型書店の絵本コーナーで『としょかんライオン』に出会った。
はじめての出会いか、再会かは、さておき。
絵本好き、本好き、図書館好きの子どもたち、おとなたちも…ライオンを抱きしめたくなるだろうなあ。
図書館に、ライオンがやってくるだけで、何が起きるんだろう?と誰もが考えると思う。
しかしライオンが図書館の規則を守り、お手伝いをして、人助けをするとは思わないだろう。
途中、ハプニングがあり、ライオンは図書館を出ていくことになるのだが…。
再び迎え入れられ、ライオンは図書館になくてはならない存在として愛され続ける。
大事な人のピンチに助けを呼ぼうと、大きな声で吠えてしまったライオン。
図書館の約束を破ったからと出ていくことになって、がっくり打ちひしがれているライオンの姿は見ているのが辛い。
エンディングは、いくら図書館の決まりでも何か理由があるときは守らなくてもいい…ということになって一件落着。
子どもたちも、おとなたちも、誰もがこのハッピーエンドにほっとするだろう。
一般常識的な教訓を垂れているのではなくて、ただ決まりを守ることで時に生じる理不尽さや辛さ、悲しみが強く伝わってくる。
決まりって、決まりを守ることが大事なのではなくて、その決まりによって何か良い状態がもたらされることが大切なんだと思う。
良い状態って、どんな状態、どんなこと?
愛があること、それぞれが納得できること、折り合いがつくこと、平和に問題が解決されること…。
最初に、決まりありきではなくて、何のために決まりがあって、決まりによって何がもたらされるのか、を常に問いかけながら決まりが作られたり、使われたりすることが大切。
決まり……、から憲法改正(悪)のことや、強引にキナ臭い法律が決められていく昨今の社会を思う。
そもそも理不尽な内容の法律が決められて、それに従わないと罰せられる、なんて。とんでもない。
3月11日からまもなく5年を迎える。
被害を受けた人たちを守り救ってくれると信じていた国は、5年の月日を経てなお責任を全うするどころか逆走している。国という存在の良心は?最初からなかったのか、失ってしまったのか?
悶々としてくるので…。
自分に出来るだけのことをして、あとは…
絵本を読もう!
図書館へ行こう!
子どもたちと本を読もう!
アロマの香りの中で、穏やかに本のページをめくろう!
ひとりひとりの心の中を自由に豊かにしていくことは、良いほうへ社会が向かう原動力を生み出すことに繋がるだろう。
図書館で小さい頃、生き延びた、わたし。。。
『としょかんライオン』は子どもたちにとって図書館でいつもそっと迎えてくれる司書さんであったり…、安心できる居場所、楽しい世界にワープできる特別な空間である「図書館」の象徴かもしれない。
小さいわたしも、きっと、としょかんライオンに会いに行っていたんだろうなあ。
…と書きながら、どこかで借りて読んだような気もしてきたが…
としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
『 としょかんライオン 』
ヌードセンミシェル 文 ホークスケビン 画 福本友美子 訳
岩崎書店 2007年4月 海外秀作絵本17(大型本)
今日の夕方、大型書店の絵本コーナーで『としょかんライオン』に出会った。
はじめての出会いか、再会かは、さておき。
絵本好き、本好き、図書館好きの子どもたち、おとなたちも…ライオンを抱きしめたくなるだろうなあ。
図書館に、ライオンがやってくるだけで、何が起きるんだろう?と誰もが考えると思う。
しかしライオンが図書館の規則を守り、お手伝いをして、人助けをするとは思わないだろう。
途中、ハプニングがあり、ライオンは図書館を出ていくことになるのだが…。
再び迎え入れられ、ライオンは図書館になくてはならない存在として愛され続ける。
大事な人のピンチに助けを呼ぼうと、大きな声で吠えてしまったライオン。
図書館の約束を破ったからと出ていくことになって、がっくり打ちひしがれているライオンの姿は見ているのが辛い。
エンディングは、いくら図書館の決まりでも何か理由があるときは守らなくてもいい…ということになって一件落着。
子どもたちも、おとなたちも、誰もがこのハッピーエンドにほっとするだろう。
一般常識的な教訓を垂れているのではなくて、ただ決まりを守ることで時に生じる理不尽さや辛さ、悲しみが強く伝わってくる。
決まりって、決まりを守ることが大事なのではなくて、その決まりによって何か良い状態がもたらされることが大切なんだと思う。
良い状態って、どんな状態、どんなこと?
愛があること、それぞれが納得できること、折り合いがつくこと、平和に問題が解決されること…。
最初に、決まりありきではなくて、何のために決まりがあって、決まりによって何がもたらされるのか、を常に問いかけながら決まりが作られたり、使われたりすることが大切。
決まり……、から憲法改正(悪)のことや、強引にキナ臭い法律が決められていく昨今の社会を思う。
そもそも理不尽な内容の法律が決められて、それに従わないと罰せられる、なんて。とんでもない。
3月11日からまもなく5年を迎える。
被害を受けた人たちを守り救ってくれると信じていた国は、5年の月日を経てなお責任を全うするどころか逆走している。国という存在の良心は?最初からなかったのか、失ってしまったのか?
悶々としてくるので…。
自分に出来るだけのことをして、あとは…
絵本を読もう!
図書館へ行こう!
子どもたちと本を読もう!
アロマの香りの中で、穏やかに本のページをめくろう!
ひとりひとりの心の中を自由に豊かにしていくことは、良いほうへ社会が向かう原動力を生み出すことに繋がるだろう。
図書館で小さい頃、生き延びた、わたし。。。
『としょかんライオン』は子どもたちにとって図書館でいつもそっと迎えてくれる司書さんであったり…、安心できる居場所、楽しい世界にワープできる特別な空間である「図書館」の象徴かもしれない。
小さいわたしも、きっと、としょかんライオンに会いに行っていたんだろうなあ。
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